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話題 バックナンバ 2005年分
おらが家の摩訶不思議
またまた珂暖 ナゾは深まるばかり

 今日は休日(勤労感謝のひ?)だったので、夕方の散歩にサトコも行って、珂暖が散歩に参加している証拠写真を撮ってきたよ。

 どうです? イッチョマエでしょ。

 最近母さんは、散歩に行くとき鈴を持って鳴らしながら歩いています。  珂暖の歩く頼りになるかと思って。  珂暖はまだイマイチその意図がわからないみたいだけど。

(2005.11.23写真追加 サトコ)

以下は前回の記事

 毎日見ているというのに、珂暖のフツーぶりになかなか油田ファミリは慣れることができません。  いや、これはむしろフツーではないような気がしてきた。  この頃の珂暖の挙動をみていると。。。

 最近の珂暖の日課は、朝と夕方、合計3回の犬の散歩に同行すること。
 散歩の気配を感じた犬たちがワサワサ喜ぶその気配を珂暖が感じ取り、 裏の猫穴から出ていって、コンクリートの階段の辺りでスタンバっています。  犬と一緒にピョンピョン土手を走って散歩です。  虫を見つけては道草を食い、犬に飛びかかったり、母さんの足にドチンとぶつかったりしながらとても楽しそうです。  途中、水路が川に合流するところで、犬の足音が聞こえなくなると、ちょっと不安になるらしく、ブーブー文句を言いながらもついてきます。  結局全行程を一緒に散歩するのですが、車道はやはり心配なので、犬も人間も珂暖のために土手を往復します。

←家の前のアスファルトの道も、この白い線の内側は安全だと知っています。

 この間は、散歩の途中で、田んぼにいるカラスをみつけ、つかまえに走って行ってしまいました。
 カラスがちょろっと動くとその音に敏感に反応して例の狩りの姿勢。  稲刈りのされている田んぼでは、そんな姿勢になっても丸見えなのですが、珂暖には見えないからね!  少し離れてみていたカラスたちもよってきて、結局4羽に包囲される事態に。  いくら呼んでも来やしないし、だんだん田んぼの周りには、他の犬の散歩の人たちなど、見物人も増えてきた。
 黒いモノが5個、田んぼでガサガサしており、その向こうで女が一人イミフメイの言葉を叫んでいる、という、 一見アブナイ光景です。  犬たちを家に連れ帰らねばならず、かといって、珂暖をおいていくと、カラスに飽きたときにまたどこかに冒険に出かけてしまうかも知れず。  しょうがないので、田んぼを横切って珂暖を回収しました。  カラスはバサっと飛んでいき、珂暖はかなり不満そうでした。

 そしてまた、つい数日前。  サトコが昼休みに一旦帰宅途中、川向こうの大きな道から、橋を渡る通りへ曲がったら。
 珂暖が目の前を歩いていました。
 車の音は怖がるので逆効果と思い、エンジンをとめ、とりあえずうちに電話して、つかまえようとしたけど、  「知らないヒトについていっては行けませんと母さんに言われました」とばかりにスルリと逃げるばかり。  橋の向こうからは大きなトラックが来たし、ほんと、恐かったよ。  結局、珂暖は自分から橋を渡って土手を通って家に向かいました。
 車で先に家に帰り、土手を歩いて迎えに行ったら、「なんだ、ねんちゃん。どうしたの?」だってさ。  「どうしたの?」じゃねぇよ!!!恐るべき行動範囲です。

 そして、今日。  昼には、花室川の土手で穴を掘ってなにやらつかまえていました。  そして、いつものように夕方の散歩に同行した珂暖は久松さんちのココちゃんに追いかけられました。  ココちゃんも、獲物をとって喰らうのではなく、猟犬らしく「ご主人様!ここに猫がおります!」と報告していたって。  だからケガはしなかったのだけど、さすがの珂暖も恐い思いをしたはず。  しかも、途中でカラスまで参加して、「どっちに味方しようかなー」などとつぶやきながら様子を眺めていたらしい。  大和を電信柱につないで、母さんが救いだし、抱っこして帰ってきました。  ココちゃんはずっと、「どうも怪しい!」と胡散臭そうに母さんについてきたそうです。

 珂暖が橋の向こうまで行ってしまったことに、度肝を抜かれた母さんとサトコは、対策を検討しましたが、打つ手はありません。  車に轢かれないように祈りつつ、倉掛までいって迷子になってしまった時のために、名札を作りました。
 「油田 珂暖(ゆた かの) 029-***-**** 目が見えません。なぜなら目がないからです」
 イヤイヤ、いたってまじめです。  なにせ、珂暖を見てると、「でも、ちょっとは見えてるかも」って気になってしまうのです。
 近いうちに、家の前の標識も増やす予定です。  「目の見えない猫がスキップで横切ります。徐行お願いします」

 この恐るべき行動力は、目が見えない故、でしょうか。  珂暖の性格なのでしょうか。  目が見えていたら犬に飛びかかるなんてしないだろう。。。。か?

(2005.11.18サトコ)

理想と現実
憲法9条の会つくば発足 母さん、さと子、照秋も呼びかけ人に

 今、日本国内に9条を含め憲法を見直そうという意見が広がっています。  中でも、日本国憲法の中で戦争放棄と戦力を持たないことを謳っている9条を見直して、 例えば自衛隊がイラクに行くことも明確に合法化すべきだという主張が強くなってきています。

 その動きに対して、梅原猛、大江健三郎、三木睦子さんらが憲法9条を守ろうというアピールを出しています。 (参考サイト:http://www.9-jo.jp/)  そしてそのアピールに答えて各地で憲法9条を考える会が発足しています。  つくばでも多くの同意者を集めて憲法9条の会つくばを設立しようと言う動きがあり、 10月1日にエポカルに1000人近い人が集まって設立の会が開かれました。

 今まで我が家ではこの問題を話し合ったことはほとんどありませんでしたが、 戦力を持たないで平和に貢献することこそ私たちがとるべき道という理想主義は、 我が家の全員が考えていることのようです。  そこで、誘いがあった時にうちにいた母さんとさと子、照秋は呼びかけ人に加わり、 さと子は、この会で設立宣言をすることになりました。 そして、設立の会には、小笠原に行っているテルを除いて、母さん、さと子、トシ、Cassieと父さんも参加しました。 さと子が考えて作文し、この会で読み上げた設立宣言の文章は以下の通りです。  なかなか良くできている、と父さんも思います。(カッコ書きはサトコの読めない漢字です!)

「憲法9条の会つくば」は一人ひとりが憲法第9条の意味を考え、議論し、理想を模索(も さく)し、思いを発信する場です。

 古くから、「和(やわら)ぐを以て(もって)貴しとし、忤(さか)うること無きを宗(むね)と せよ。」という思想のもと、周りとの調和を敬重(けいちょう)しながら生活してきた日本 国民にとって、自国の意志を成し遂げる(なしとげる)ための戦争はもちろんのこと、紛争 を回避する手段としての武力の行使も、私たちの心に深く根ざした和の精神とは相容(あ いい)れないものと感じます。 わが国は、太平洋戦争の反省から、世界でも類を見ない、「戦争の放棄」「戦力の不保 持」「交戦権(こうせんけん)の否認」を規定した第9条を含む日本国憲法を制定しまし た。これは私たち日本人が大いに誇るべき、そしてその精神を永く受け継ぐべき貴重な財 産です。

 その憲法第9条の理念が今、さまざまな社会状況によって骨抜きにされ、消滅の危機に瀕 しています。しかし、我が国の安全保障や国際貢献のためといえども、安易に9条を改正 ないし撤廃(てっぱい)して、憲法で戦力の保持を認め、戦いの当事者になるべく駒を進め ることが、果たして最善の道なのでしょうか?

 9条の精神は、なにやら理想主義的で、非現実的で、摩訶不思議なものにも見えるかもし れません。しかし、世界中が価値観の違いを乗り越えて共存しなければならない今こそ、 9条が実現しようとしている国のあり方をアピールし、世界の発想を転換させて行かねば なりません。 それを率先して行うのは、太古の昔から和を以って貴しとしてきた私たち日本人、それで いて先の戦争においてアジア各国で大変な間違いをおかし、さらには人類初のそして願わ くは最後の、原爆という大量破壊兵器による被害を経験した、日本国民の役割ではないで しょうか。

 元来、武力に頼らない外交というのは、じつはとてもタフで根気のいる仕事です。 それでも私たちは、憲法9条の精神に基づいて、戦争という安易な道を選ばずに摩擦や紛 争を解決する道を探求し続けることを決意し、本日ここに「憲法9条の会つくば」の設立 を宣言いたします。

2005年10月1日

 この会では、設立式典の後、講演会と小室等さんのコンサートがあったので、父さんと母さんは懐かしい歌を聴くこともできました。

(2005.10.15父さん)

おらが家の新システム
 家ごと打ち水 水うてば夕立くさき庭木かな 芝柏

 昔から油田ファミリは一般家電には縁がなかった。(てか無頓着)  なにせ初めてTVが登場したのも世紀末が差し迫った90年代半ば。  当然ファミコンもプレステもナントカもない。 名前さえ知らない。  そしてエアコンもない。

「暑くてかなわん」と本気で思うのは、年間通しても1週間程度でしょう。  窓を閉め切ってエアコンを使うよりは、窓を全開にして風の通る家にしたい、 というのが父さんの方針です。  だから、うちは壁より窓が多いんだよね。

 ところが最近、地球温暖化のせいなのか歳のせいなのかは敢えて問わないが、夏が暑いです。  特に去年の夏は発狂的に暑かった。  扇風機からは熱風が吹き出し、家中の壁や床が人肌以上に(まさか)熱くなり、ノウミソもドロドロ溶けていた。

 ある熱帯夜、寝られないどころか、布地に触るのさえイヤになるほど暑かったもんだから、 苦し紛れに2階の窓までホースを伸ばし、試しにベランダに打ち水をしてみたんです、真夜中に。  そしたら驚くほど部屋の中も涼しくなったんだよね。  そこで屋根にも打ち水をしたらいいんじゃないかと思いついたんです。

 人手がなくて去年はできなかったんだけど、今年は幸いにもNEET昇格のあんくんがいます。  そして更に幸いなことに、うちの裏の井戸水はポンプの電気代以外はタダ。  先週の日曜日、さっそくジョイフルでスプリンクルしないスプリンクラーとホース、 それらを屋根に固定するための2x4角材を買ってきました。

 まぁ、結局角材は使わず、ダックテープで固定しただけなんだけどさぁー!

 写真の水色のがホース、緑色のがビニール袋にプツプツ穴が開いているスプリンクラーです。  裏の水道を分岐させて直接つなぎ、蛇口をひねると、雨が降るみたいに、いい感じに噴水します。  ところが、風が吹くと、お隣の洗濯物がぬれるという弊害が。  「隣人にしたくない家族AWARD」にノミネートされそうになってしまいました。  そこで、このスプリンクラーチューブを裏返しに装着し、屋根のてっぺんからじわじわ流れるように変更しました。  夕方でも屋根から落ちてくる水はアツアツです。  きっと家はヒエヒエだよ。

 このアツアツのお湯をなんとかシャワーとか風呂に使えないものかと思案中。  竹藪に露天風呂を作ったらそのまま屋根からお湯が引けるよね。 いいね。 楽しみだね。

 今後もメインテナンスや調整のために屋根の上に上がることも増えるかもしれません。  屋根の上から見る景色はまたずいぶん違うよ。 一番高いところは、ベランダの2倍くらいの高さです。  一応南側のベランダの柵に結んだ命綱があり、それは当分残します。  ただし南側に落ちそうになったら、落ちるしかないので気をつけてください。

 ←屋根の上でへっぴり腰のとうさん。

(2005.8.14設置、2005.8.19アップ、サトコ)

おらが家の摩訶不思議
ネコと心眼 クロネコ珂暖の生活

 しつこいようですが、ネコには心眼があります。

 珂暖が失明することがわかったときは、家族全員、相当ガッカリしてしまいました。  この子はどうやって一生を送るんだろう、外の世界は危なすぎる、部屋に閉じこめて飼わなければ。  そう思ってネコトイレを新調したり、水とエサ入れを用意したり。  だけど今、声を大にして言いたい。  あのときのガッカリをかえせ!!と。

 なにせ、フツーの猫なんですもの。  見えてるんですよ、眼はなくても。  やはり心眼説が正しかった。  まん丸おメメがなくても、とてもかわいいです。  目が見えなくても、全然困っていません。  動くものにはやっぱりジャレます。  好奇心旺盛で、食欲旺盛で、去勢のためか最近体型が亜夜風。

 保護者役の亜夜は、まだ珂暖が目の見えないことに気づいていない様子です。  珂暖が亜夜について行きやすいように、最近亜夜の首輪が復活しました。  そしてニンゲンさまに珂暖の居場所がわかりやすいように、珂暖にも鈴をつけました。

 目の見えない珂暖にはできないとこっちが勝手に思っていたのに、フツ〜にやってのけたことの数々。
 一例を挙げますと、
 ・枕元で布団を持ち上げてやると、サッサカ入ってきて丸くなる。
 ・サトコの部屋(元子供部屋)のはしごを上り下りする。
 ・亜夜を追って走り回る。
 ・階段の手すりの隙間からは落ちない。
 ・階段を走り降り、途中で水を飲んで1階まで降りる。
 ・猫の食卓に椅子を経由して飛びのってネコ缶を催促する。
 ・人間の食卓の下を走る。(椅子の足にはぶつからない)
 ・猫穴を通って外に遊びに行き、自分で帰ってくる。
 ・お隣の柿の木に登る。
 ・ニワトリを追いかけたい、と狙っている。
 ・作業場のガラクタの隙間を歩く。
 ・名前を呼ぶとこっちを見る。

 まぁ、普通、猫なら誰でもできることなんですが。  目の見えない猫にできるとおもいますか?

 どうやら家具の配置、階段の段数、部屋や外の広さ、すべて覚えているのでしょうか。  たとえば、階段途中で立ち止まってまた登り初めても、ちょうど次の階の床になったところで踏み出す一歩が階段幅よりもでかい。  イミワカリマス?  それから、いつもないところに、ちょっと荷物をおいてしまうと、走ってきてゴチとぶつかるときがあるのですが、 次からはそれをスルリとよけるのです。  ていうか、見えないのによく走る気になるよね。

 そんなわけで、珂暖は他の猫となんら変わらぬ生活を送っております。  亜夜という保護者がいるおかげでニンゲンも楽です。  なにせ外出中の珂暖を呼んでいると、亜夜がきて「オイラが探してくるよ!」といって飛び出していき、 5分くらいたつと本当に2人で帰ってくるんですよ。 いや本当です。

 それにしたって、珂暖の普通ブリには驚かされます。  自分が突然失明したら、と考えてみてよ。  歩くのだって恐い。  いかに人が視界から得られる情報に頼っているかがわかりました。  そしていかに猫が柔軟で順応性のある動物かも。

(2005.5.12サトコ)

おらが家の名医
菜亜子の激変ぶり チラージンのチカラ

2004年の菜亜子(貧相な尻尾に注目)
 犬の皮をかぶったブタだとか、史上最高のモノグサ犬だとか、さんざんな事を言われてきた菜亜子ちゃん。  (まぁ、この暴言のほとんどはサトコが吐いてきたわけですが。)

 ・体重は20キロをこえ、
 ・運動が大嫌い、
 ・散歩に連れ出すのも引きずり出さねばならず、
 ・しかもウンチをしたらさっさと帰りたがり、
 ・コース一周してもずーと後ろからイヤイヤながらノロノロついてきて、
 ・スキあればショートカットをし、勝手に先に帰宅したり、
 ・そのわりに食欲旺盛で美々の分まで食べ、
 ・それでも足りずに(ダイエットしていたこともあり)やかましくおねだり。

 その菜亜子に2004年冬、転機が訪れました。

 いつもは無理やりお風呂に入れたり、爪をきったり、注射をしたり、ヤなことばっかりする春くんが、 たまたまつくばに帰っていたある晩。  すっかり毛の薄くなった尻尾とハゲハゲで黒っぽくなった背中の皮膚を見た春くんはつぶやきました。
 「甲状腺ホルモンか・・・?」
 人間の場合でも、甲状腺の機能が低下すると精神的・肉体的に活動が鈍くなって、気分が落ち込むことさえあるらしい。  その次に帰ってきたとき、春くんはチラージンという豚の甲状腺を粉末にしたような薬と、 手作りの計量スプーンを持って帰ってきてくれました。  それ以来、1日2回、0.02gずつ、この薬をごはんに混ぜてもらうことになった菜亜子ちゃん。

 投薬開始直後はあまり変化がなかったのですが、2005年に入って生活は激変しました。
 ・ある時、頻繁にオシッコに行くようになりました。
 ・そしてそれまで異常にあった食欲が落ちました。
 ・そして投薬開始から数ヶ月たったころ、あんなにハゲてた尻尾と背中がフサフサに!
 ・今では、散歩の時間が待ちきれず、午後になって母さんが出掛けようというそぶりを見せるや、 ワクワクしてぴょんぴょん跳びはねる始末。
 ・外に出ると、誰よりも早く土手まで飛んでいき、土手を疾走するのです!
 ・しかも、頼んでもいないのに、寄り道をし、遠回りをし、一人で別コースを散歩することもあります。
  ダラダラ歩くなんて絶対しませんよ、走るんですよ、あの菜亜子が!そりゃもう楽しそうに!
 ・体重も落ちてきました。ウエストも何となくスッキリしてきたよ。
 春くんの判断で、最近はチラージンの量を半分に減らしています。

現在の菜亜子(走るのが速すぎて追いつきません)     やっととれました。わかるかな?この立派なシッポ!(2005.3.25)

 いやぁ、もう老犬なのかと思っていたよ。 太る体質だからしょうがないと思っていたよ。  生まれつきどうしようもないナマケモノな犬なのかと思っていたよ。  悪かったねえ、菜亜子や。 謝るよ。

 この一件依頼、獣医としての春くんの株は急上昇。  母さんとサトコはことあるごとに近所に我が家の獣医の有能さを触れ回り、ちとヒンシュクを買っております。  人間の主治医タツオさんに「それを診て判断した春くんはすごい」と褒められ、 母さんは「授業料を払ったかいがあった!!!」と大喜びです。

 父さんも「甲状腺ホルモン」という言葉に敏感に反応してしまうって。  東京でなにかのミーティングがあった折り、参加者のエラい先生が甲状腺の話題に触れたとき、 間髪入れずに「我が家でも最近、甲状腺が話題になりまして。。。」と話題をさらい、この一件を披露したらしいよ。  しかも、「ハゲに効くチラージンという薬。。。。」とチラっと口に出したとき、  「え、どんな薬ですか?」と別の輪で会話をしていたもっとエラーい先生が興味津々に話に加わってきたんだって。  そりゃとても効く薬ではあるけど、さすがに「うちのが飲んでましてね」とは言えなかったみたい。

 でもほんと、菜亜子の激変ぶりをみると、自分も飲みたくなるよ。  タツオさんによれば「チラージンは代謝を活発にする効果があるから、甲状腺がちゃんと働かない場合はいい薬になるけれども、 ヤセ薬として使うと非常にキケン」とのこと。  じっとしていても、体は全力疾走しているようなもんだそうだ。ヘトヘトですわ。

 最後に衝撃の画像をひとつ。  菜亜子が城南交通鰍ナ保護され、仔犬たちとうちへやって来てすぐの頃の写真が出てきました。

 どうです、このウエストライン!?  当時はエネルギの最後の一しずくまで仔犬に吸い取られていたんだけどね。  どうです、この尻尾?今現在の菜亜子の尻尾もかなりこれに近づいてきました。  そのうち写真を撮りたいけど、菜亜子は筋金入りのカメラ嫌い。  うまくいくかね〜?

(2005.3.19サトコ)

(2005.3.25写真一枚追加)

あの歌の本音
おお牧場はみどり たぶんそんなに間違ってない日本語訳

 最近、毎週土曜日にサトコはのうさぎ文庫へ遊びに行って、 懐かしい絵本などをこの辺の子供や大人と一緒に楽しんでおります。  そして会報みたいなのの編集をお手伝いすることになってね。  余ったスペースに好きなことを書いていいといわれたので、  すっかりおなじみになっている「おお牧場はみどり」の歌は実は スロバキア民謡で、原語ではこういう感じのこういう意味なんだよーという かなり子供の夢をぶっ壊す記事(実際夢も仏もない歌詞だし〜)を書くことにしましたのよ。

 実はスロバキア語版のこの歌詞をちゃんと読んでみたことはなかったんだけど、 なにせ時間がなかったものだから、原語をPavolに送りつけ、英語訳してもらいました!

 ところで、Googleで「おお牧場はみどり スロバキア語」で検索したら、 同じことに興味を持っている人がちょっとはいるらしく、いろんな説があふれておりました。

「女好きの地主が家来と一緒に若い娘を馬で追いまわして草むらの中に押し倒す、という内容なので、 スロバキアではこの歌をむやみに歌ったりはしないらしい 」
 とか
「いやそれはチェコ語の替え歌で、むしろそちらのほうが有名なため、このメロディーを聴くと人は 替え歌のほうを思い出すからあまり歌わないほうが良い」
 だったり、
「恋人たちが木の下にいる所を、雷に打たれて死んでしまう、でもがんばろうという歌詞だ」
 とか
「草原に風が吹いているような、自然の美しさを綴ってるらしい」
 とか。
いやはや、実にいろいろありまして。
そこで、油田家族版、「おお牧場はみどりの日本語対訳」をここに発表します。ジャジャン。  ちなみに、スロバキア語にも日本語の°や''みたいに、文字の上にくっつけて 発音をちょっと変えるマークがあるけれども、めんどくさいので今は省略。 読み方はほぼヘボン式のローマ字読みっぽい感じですよ。    とか書くと専門家にはコラコラキミキミと言われるだろうが。

 では、さん、ハイ!

HORELA LIPKA, HORELA
  ホーレラ リプカ ホーレラ

Horela lipka, horela
pod nou ma mila, pod nou ma mila
horela lipka, horela
pod nou ma mila sedela
Hej

*
tecie voda zhora, bystra je ako ja
toci sa okolo, okolo javora
*
*繰り返し*

Ked na nu iskry padali
vsetci mladenci, vsetci mladenc
ked na nu iskry padali
vsetci mladenci plakali
Hej

*繰り返し x2*

Iba ten jeden neplakal
co ju falosne, co ju falosne
iba ten jeden neplakal
co ju falosne miloval
Hej

*繰り返し x2*

Neplacte chlapci, neplacte,
radsej tu lipku, radsej tu lipku
neplacte chlapci, neplacte,
radsej tu lipku zahaste
Hej

*繰り返し x2*

真っ赤に燃える菩提樹、菩提樹


真っ赤に燃える菩提樹、菩提樹
その木の下にゃ僕の恋人、僕の恋人
真っ赤に燃える菩提樹、菩提樹
その木の下にゃ僕のあの娘が座ってる
ヘイ!

*
丘の上から小川が流れているよ まるで僕のように澄んだ水だよ
その小川はクルクルまわる、カエデの木のまわりをクルクルまわる
*
*繰り返し*

火の粉があの娘に降りかかる
子供がみんなで、子供がみんなで
火の粉があの娘に降りかかったら
子供がみんなで泣き叫んだよ
ヘイ!

*繰り返し x2*

たった一人、泣かなかった子供
うそつきの子供、うそつきの子供
たった一人、泣かなかった子供は
あの娘に恋してたなんてうそついた
ヘイ!

*繰り返し x2*

泣くなよ、子供たち 泣くんじゃないよ
あの菩提樹をなんとかしようよ、なんとかしようよあの木を
泣くなよ、子供たち 泣くんじゃないよ
あの菩提樹の火を あの火を消そうよ
ヘイ!

*繰り返し x2*

 まったく。。。ヘイ!なんて浮かれてる場合じゃないよ。

 うそつきの子供の辺りがちょっと怪しいな。ま、いっか。  もと歌は日本で歌われているメロディと若干違うところがあります。  例えば、最初の4小節を繰り返すとか。でも歌ってみればわかるように、 ここでそんな繰り返しをいれたら、とっても流れが悪くなると思うんだよ。  だから日本に輸入された時に繰り返しが消えたのかしら。  スロバキアの古い歌の題名は、必ず歌詞の一番最初をそのままつけます。  題名を必ず歌詞の最初に持ってくるのかもしれん。

(2005.2.8サトコ)


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