つくばから バックナンバ 2008-2010年分


獣医学

あるマック大けが

 珍しく数日家を留守にして、あのやかましい「あるです〜 あるですけど〜 ごはんたべます〜 うひひひ〜」の声が聞こえなかったのですが、 やっと帰ってきたと思ったら、なんだか変な声。  「ごはん〜 ごはん〜 うひひひ〜」と鳴くわりには食べないので、よく顔を見てみたら、なんと、下あごが左にずれちゃってる!  翌日、市販の(?)獣医に連れて行ったらやはりあごの骨折2か所と裂傷。  即入院と相成りました。  4日間点滴で体力を回復させてから、手術をしてもらいました。

 ”面会”しに行ったところ、まだ点滴はしているけどたいそうご機嫌で、「あるです〜」を連発しながらごろごろして、点滴のチューブをお腹に巻きつけてました。  もう餌も水も自分で食べるそうです。  下の犬歯二本を針金で固定してた。 鋭い歯は便利ですね。

 状況から考えて、交通事故のようです。  クルマにぶつかって、あごがおれて、口は閉じないのに、あるの口は減りません。

(2009.06.08 サトコ)

生物加齢学

甲斐レクイエム

 僕が沖縄から帰ってきた2008年1月29日、甲斐は母さんの介護のおかげもあり何とか骨と皮だけになりながらもホットカーペットの上で息をしていた。  隣の部屋で僕が寝る準備をしてると自力では動けなかったはずなのによろよろ布団に向かって歩いてきた。  横に即席ベッドを作ってやってそこに倒しておくと、一時間ぐらいして今度はそこから僕の布団の中によろよろ入ろうとした。  入れてやるとそこで落ち着いた様子、なでながら寝た。
 明け方気づいたときには甲斐は太ももの上で固まっていた。

 家族にお気に入りは作りたくないものですが甲斐は特別。心技体抜群、他に類を見ない。  ペットのDNAを残して将来クローンを作りたいと思っているフリーク達の気持ちも少し分かる。
 とにかく人好き、だっこ好きでは油田家歴代ねこらの中でも随一だった。  僕が床に新聞を広げて読んでると何度除けても目の前に横たわり、無視すると爪をかけ、食事の時はいつも必ず誰かの膝の上にいて飛び交う獲物にちょっと反応した後ごまかして顔を洗っていた。  時には人の口のなかのお刺身を奪っていくガッツも見せた。  山羊の芽衣ちゃんを土手につなぎに行く時も毎日見物しについてきた。

 性格がすごく良かった。  あまりけんかせず、ひっくり返されても上下逆さにだっこされても襟巻きにされてもゴロゴロしてたし、たまにくるお客さんの子らにも我慢して遊ばれていた。
 美駆は子猫に優しいけど少し気難しくて猫らしい清楚な姉さんだったけど、甲斐はのんきに自分の興味と海苔の味だけを考えながら15年生きた。

(2009.01.12 テル)

生物加齢学

阿佐ヶ谷のおジイちゃん卒寿

 阿佐ヶ谷のお爺ちゃん(和次さん)は1918年生まれで、昨年の10月6日で満90才になりました。  数年前にはちっと病気をしたりもしましたが、このところ大変元気で、阿佐ヶ谷でおばあちゃんと暮らしています。
 このたび、お爺ちゃん本人がみんなを招待して90才(卒寿)のお祝いを2回やりました。

 1回目は、家族(子供・孫)が10月5日に筑波山の温泉に大集合。遠くはニュージーランドからトシとキャシーも参加して、皆でお風呂に入って大宴会をしました。
 翌日はロープウェイに乗って山頂駅へ。  そこから孫たちのサポートで階段や山道を歩いて筑波山(女体山)の山頂まで登りました。

 2回目は11月13日に明治記念館。お爺ちゃんの兄弟や従兄弟たち、綾子さんも加えて3世代30名の方々に集まって頂きました。  昭和32年にお爺ちゃんの兄弟たちが車川に集まったときにお爺ちゃんが撮った8mm映画(節ちゃんの車川旅行)を皆で見るなど、ゆっくりと楽しい時間を過ごしました。  集まった皆さんには、元気なお爺ちゃんと話をして大いに満足して頂きました。

(2009.01.02父さん)

生命医学

苫、今度はガン

 皮膚病から始まり、白血病、口外裂と春理恵の鬼訓練士のように次々と難問を繰り出す苫ちゃんですが、今度は、左腕にガンができました。  本人はそれほど苦痛ではないように見えますが、左前肢は肩からポッコリと腫れてしまい、おおきなパフスリーブのようです。

 

(2008.12.31サトコ)

生物加齢学

父さん還暦祝い

 父さんは3月の誕生日で還暦を迎えました。

 4月の初めにはロボ研の学生さんたちがお祝いをして、赤いチャンチャンコの代わりに赤色の登山用のヤッケをプレゼントしてくれました。  早速、5月(大菩薩嶺)や7月(尾瀬)に学生さんたちと山登りをしました。

 さて、その直後の4月4日−5日には、ロボ研のOBの人たちと熱海の温泉にお祝いの宴会にくり出しました。  幹事をやってくれたOBは始め「東京のどこかでパーティ」と言ったのですが、そんなのは面白くないから、 皆で温泉に行こうと提案して、熱海でシンポジウムと宴会をすることにしました。  なんと、遠くは米国から来たスパルーク君を始め75名ものOBやその家族が集まってくれました。  ここではプレゼントとしてオレンジ色のスキーウェアをもらいました。  夏の間は早くスキーシーズンが来てこれを着て滑るのが楽しみでした。

12月23日に学生さんたちと猫魔スキー場で→
 12月になって、来年日本で開催する国際学会の準備会があり、そこのパーティでも、今年還暦を迎えたメンバーをお祝いしてくれました。  干支の解説も添えて日本ではこのような習慣がある、と説明があった後で、本当のチャンチャンコをプレゼントでもらいこれを着ることになりました。

←今年還暦を迎えた先生たちと記念写真

 母さんも今年還暦でした。
 が、母さんは誰からもプレゼントのチャンチャンコをもらいませんでしたとさ。

(2008.12.31父さん)

生物対抗学

つくばチャレンジ − 移動ロボットの1kmの自律走行

 昨年からつくば市では「つくばチャレンジ」という、自律ロボットのチャレンジが行われています。
 これはニューテクノロジー振興財団やつくば市が協力して企画運営しているもので、父さんは実行委員長として運営側で頑張っています。


つくばチャレンジ2008本走行(11/21)課題達成(ゴールイン)の風景(ヤマハ発動機ティーム)
隣にいる01番はロボ研OBの江口さんたちのロボット

 案内には

  • 人間の生活環境(公道)における自立型知能ロボットの技術チャレンジ 〜 REAL WORLD ROBOT CHALLENGE (RWRC)
  • 《つくばチャレンジ》は専用のフィールドで競い合うロボットコンテストではなく我々人間 が生活する実環境(Real World) で行動するロボットを目指す技術チャレンジです。
  • 自立型ロボットが、人間と共存しながら、環境との親和性を保ちつつ、自由かつ安全・確実に自律的に走行すること、を課題として設定しています。
  • 2008年度の課題:エキスポセンター前をスタートおよびゴールとし、つくば市の人々が日常使っている遊歩道「つくば中央公園」脇の区間を往復する1kmのコースを、ロボットが人間や環境との親和性を保ちつつ、 2時間以内に、自律的に走行すること
と書いてあり、今年は11月の20−21日に行われました。

 ロボットを実世界で自律的にしっかりと走らせるのはとても難しい。
 昨年は、国内の大学や企業・研究所あるいは趣味のグループなどの27台が参加して100mのトライアルを成功させたのが11台、1kmの自律走行を達成したのは3台でした。  今年は、さらに少し難しい走行環境(と言っても普通のつくばの遊歩道)が課題となったため、参加47ティームのうち22ティームがトライアルの100mの自律走行に成功したのですが、本走行で1kmの自律走行を達成したのはわずか1ティームという結果でした。  このチャレンジには日本中からの参加者がいますが、ロボ研やそのOBの参加者が活躍しています。

 詳しい課題や結果は http://www.robomedia.org/challenge/  にあります。

(2008.12.31父さん)

建築物破壊学

新しい縁側

我が家自慢の縁側は、幅が広くて空を見ながら昼寝も出来るし、いろいろなものも置いておける大変便利な代物です。7−8年前にもトシが修理したのですが、最近さらに老朽化して、いつ踏み抜くかスリル満点の危険な状態になっておりました。
ところが、帰省中のトシが、あっちゅう間にぶっ壊して修復してしまいました。

 これまでは、スギ材のニッポンの伝統的な濡縁でしたが、材料も2x4になり、濡縁というよりはウッドデッキになりました。
 隙間が狭くなり、板部分が大きくなったので、珂暖は歩きやすくなったかもしれません。

(2008.12.31サトコ)

寄生学

トシキャシ、休暇で帰省

 9月の終わりから、トシとキャシがつくばに帰ってきました。  お土産は、とうぜんTimTam全種類です。  二人がそれぞれ全種類を持って帰ってきたので、もう一生分のTimTamの備えを確保したかに思えましたが、 案の定サトコがふた月以内に消費してしまいました。

 滞在期間はトシ4週間、キャシ2週間という短いものでしたが、予定通り、おいしいものをいっぱい食べ、外風呂をつくり、おじいちゃんおばあちゃんに会いに行き、 おいしいものをいっぱい食べ、パスポートの更新をし、おいしいものをいっぱい食べ、車川に日帰りし、おいしいものをいっぱい食べ、運転免許証を更新し、 縁側を修理し、おいしいものをいっぱい食べ、阿佐ヶ谷のおじいさんの卒寿祝いをし、おいしいものをいっぱい食べて、大活躍して帰って行きました。

(2008.12.31サトコ)

越夏学

流しソーメン2008

 このところ、夏休みに我が家の庭でやる「そーめん流し」が恒例になっています。
 太い竹を切って二つに割り、樋にしてソーメンを流します。

 夏の暑いときなので水に濡れるのが気持ちよく、また、雑草の天ぷらや、誰かがお持たせの西瓜など、食べるものも豊富な楽しいパーティになっています。

 ロボ研の学生さんやOBたち、サトコの友達、父さんの仕事の関係者などなど、気がつく人にはみんなお誘いをするので、大変大勢の人が集まって楽しい日を過ごしました。
 今年は8月の2日にやりましたが、とくに参加してくれた人が多く大賑わいでした。後で思い出しながら数えたら、顔を出してくれた人は大人と子供と合わせて82人もいました。
 どうりで、大騒ぎな訳だ。

(2008.12.31父さん)

生体実験学入門

父さん入院 陽子線治療

 父さんは前立腺癌の治療のため1月中旬から2月にかけて入院治療をしました。
 父さんとしては生まれて初めてのこんなに長い入院でした。

 以下は、1月の父さんが関係者に送ったメールの文章です。  写真は病室から夕方に見えた富士山。

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15日から、無事(?)大学病院に入院しております。 これは一昨年の大学の健康診断でシッポが見つかった前立腺ガンの治療ためです。 が、症状はちっともシリアスではなく、すでに昨年4月から治療(と言っても 3ヶ月に一度ホルモンコントロールの注射をするだけ)をしており、この入院も 既定の計画通りですので、ご心配頂くものではありません。

また、入院と言っても、治療はほとんど負荷はないので、ほぼ毎日病院から外出して 半日は大学(研究室)へ出ております。 (授業や、若干のILCの業務、論文指導と審査などもありますので。) 入院しているのは、ほとんど、他の予定をことわるためです。

治療は陽子線照射という筑波大学自慢の超先進治療です。(水素イオンを光速の 60%くらいまで加速して、そのビームを照射する。今のところまだ研究段階 で治療費はタダですが、3月か4月には認可されて有料(かなり高額)になる予定とのこと。) 話は物々しいのですが、毎日15分程度で、体への負荷はほとんどないようです。 今までに数回陽子線を浴びましたが、時間は数分で音もせず何も見えずもちろん 何も感じずですから、単にベッドに横たわっているだけ。

でも、先日治療のあとにバックヤードの扉の裏側を見せてもらったところ、ビームの向きを変 える機構のあまりの大きさに圧倒されました。(この裏にさらに大きな加速器があ る(!)) 「ここまでして治療か!」と改めて感慨深いものがありました。

ただ、 当初は1ヶ月くらいという心づもりだったのですが、転移の可能性を消すた めに続いてX線の照射もするとのことで、結局全部で2ヶ月+αの日数がかかるようで す。後半は通院にしてもらうかと思っていますが、3月の下旬まで毎日の予定が拘束 されることになり、予定が思惑から延びたのが少ししんどいというところです。

いろいろとご迷惑をおかけしますが、あしからずご理解をお願いします。

(2008.12.31 父さん)

生物描写学

ザブンとザトウクジラ(カナダ人のマネゴト第??弾)

 約一名の、暑い期待にこたえるべく、壁にクジラを描きました。
(2008.02.17完成 2008.12.31アップ サトコ)